分子栄養学

ニキビ治療薬✖︎妊娠

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ビタミンAをサプリメントで摂取する場合、タイプに気をつける必要があります。

例えば、ビタミンAをβカロテン(プロビタミンA)で摂取した場合、通常は体内でビタミンAが不足するとβカロテンから必要な分だけビタミンAが作られます。

ビタミンAは【脂肪】と共に吸収され、ほとんどは肝臓に蓄えられます。
他は心臓や肺、腎臓など各組織に運ばれます。

活性型として、
レチノール

レチナール

レチノイン酸

として変換されます。
しかし、肝臓・胆嚢に疾患がある場合や胆汁不足、胆嚢を切除しているケースは吸収が非常に難しいです。

他にも変換には亜鉛が必要なので、
小腸での吸収には胆汁酸が必要です。

亜鉛&胆汁酸不足がある場合は吸収に難ありです。
※小腸の問題(リーキーガット等)、胆汁酸不足は【脂溶性ビタミン】の吸収が難しいことを忘れないでください!

また、【妊娠前・妊娠中使用】は、
①【レチノレイン酸】タイプのサプリメント摂取と
②【ニキビ治療薬】は使用しないこと。

カナダでは、米国等で難治性ニキビの治療に使用されている
「アキュテイン」(一般名:イソトレチノイン)は、妊娠女性が服用した場合に、胎児への催奇形性のおそれがあると報告しています。

日本ではまだ未承認で保険診療で処方されることはありませんが、インターネットや個人輸入により入手することのないよう、注意喚起を行っています!

もう少し詳しく知りたい方は下記のさとまりnoteをチェック❣️

-さとまりnote-
βカロテンの貯蔵組織
◆肝臓
◆副腎
◆精巣
◆脂肪組織

※特に肝臓と脂肪組織は貯蔵組織としての役割がある

ビタミンA吸収・利用を妨げる問題
◆亜鉛不足(活性型へ変換できない)
◆銀歯(アマルガム)
◆酸化ストレス(フェリチン値が高い)
◆アルコール(肝臓負担)
◆タバコ(肝臓負担)
◆薬の服用
◆肝臓・胆嚢疾患・胆汁不足
◆甲状腺疾患
◆腸の問題など

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